示談交渉

交通事故があった場合に行われる示談交渉について、よく分からないとお悩みの方は少なくありません。
このページでは、交通事故に関するテーマのなかから、示談交渉についてご説明いたします。

■示談交渉とは
示談交渉とは、民事上の問題について、当事者間で合意により解決するための話し合いのことをさします。
行われた示談交渉で当事者が合意できれば、合意した内容を示談書等の書面にまとめ、示談金や和解金という形で損害賠償金が支払われます。
一度示談が成立すると、その内容を覆すことは基本的に認められないため、示談書へのサインは慎重になる必要があります。
交通事故のほか、企業間のトラブルや離婚、その他の不法行為についてなど、さまざまな場面で示談交渉が行われています。
交通事故においては、損害賠償請求の項目や金額過失割合などについて、示談交渉が行われます。

■示談交渉を行うのは誰か
企業間トラブルなどの示談交渉においては、示談交渉を行うのは当事者同士です。
しかし、交通事故の場合は、保険会社の担当者が示談交渉を行うことが一般的となっています。これは、示談代行サービスが付帯した任意保険が広く普及していることが背景にあります。
示談交渉の相手が保険会社の担当者である場合、その対応には注意が必要です。保険会社の担当者は交通事故の示談交渉を多く行っているため、一般の方と比較して交通事故についての知識や経験が多く、知らず知らずのうちに本来よりも不利な内容で示談を成立させてしまう可能性があるのです。
また、交通事故の当事者双方が示談代行サービスの付帯する任意保険に加入していた場合は、保険会社同士で示談交渉が行われるということもあります。

■示談交渉は弁護士へご相談ください
交通事故の示談交渉を、一般の方が自身で行うことは容易ではありません。また、加入している任意保険会社に示談交渉を丸投げしてしまうことも、おすすめできません。保険会社はたしかに多くの交通事故案件を扱っていますが、必ずしも最適な対応を検討できるとは限らず、納得できない示談内容が提示される可能性もあるためです。

交通事故の損害賠償請求は、一つの法律問題です。とくに、過失割合などは、過去に発生した類似の交通事故の裁判例を確認しながら判断する必要があるほか、重大な事故の場合には損害賠償の項目や金額が膨れ上がり、それぞれについて慎重な検討が求められます。
そのため、交通事故の示談交渉については、法律と交渉の専門家である弁護士に相談することで、個別の事情に応じた最適な示談交渉を行うことができます。

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